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なぜ地下駐車場の排水作業は、これほど時間がかかるのか。

2025-09-17
「雨すげー」

「雨すげー」
 
先週末、三重県在中の私はお家でぼんやり思っていました。
まさかお隣の市が大変なことになっていようとは…
 
地下駐車場が冠水!? ― 記録的豪雨と排水作業
 
2025年9月12日、三重県四日市市を襲った記録的短時間大雨により、近鉄やJR線にアクセスのよい地下駐車場「くすのきパーキング」が冠水しました。SNSやニュースでも連日報道されています。

週明け、同じ四日市市にある会社内はくすの木パーキングの話題で持ち切り。地下2階に駐車されていたおおよそ180台の車に思いをはせていました。
国土交通省中部地方整備局や市がポンプ車を投入して排水作業を行っていますが、その進捗は想定以上に時間を要していると報じられています。17日現在、排水作業はほぼ完了していますが、水道会社に勤め始めてまだ日の浅い私はこう思ってしまったのです。
 
「意外と時間かかるんやな~」
 
なぜ地下駐車場の排水作業は、これほど時間がかかるのでしょうか。その理由を掘り下げてみます。
 
1. ホースや配管経路の制約
 
地下空間から水を外へ排出する際には、ポンプで吸い上げた水をホースや管を通して外部へ流します。ところが地下駐車場では階段やスロープを経由しなければならず、ホースを曲げながら敷設する必要があります。
 
水道工事の現場でも同じですが、管が曲がれば曲がるほど水の抵抗は大きくなり、流量は落ちます。直線的に配管できない構造上の制約が、排水スピードを下げる要因になります。
 
2. 排水先(マンホール・下水道)の容量
 
排水した水は下水道やマンホールへ流しますが、マンホールの径が小さいと大量の水を一度に流せません。無理に流すと逆流や詰まりの危険があり、ポンプ能力をフルに使えないのです。どれだけポンプが強力でも、排水先が詰まっていては意味がありません。
 
3. 水量の多さと構造上の深さ
 
今回の冠水は地下1階から地下2階まで広がりました。地下2階の深い部分に溜まった水を汲み上げるには、ポンプの「揚程(汲み上げる高さ)」に限界があるため、段階的に排水する必要があります。これが時間を要する大きな要因です。
 
4. 安全確認が優先される
 
水を抜く前に、電気設備や人命に関わるリスクがないかを確認しながら作業する必要があります。特に地下空間では感電や二次災害の恐れがあるため、慎重な工程管理が欠かせません。どのような現場でも安全が第一に優先されます。
 
まとめ
 
くすのきパーキングの冠水排水作業が長引いているのは、
 
・ホース経路の制約
・排水先の容量不足
・大量の水と深い地下構造
・安全確認の必要性
 
といった要因が複雑に絡み合っているためです。
地下施設の冠水は、ただ「水を抜けばよい」という単純な作業ではありません。構造・排水経路・安全性・設備の制約が絡み合い、時間がかかるのです。
 
上記の要因は、住宅の排水不良やトイレ詰まりの原因にも共通しています。大規模な地下施設と一般住宅とでは規模は違いますが、原理は同じなのです。
 
私たち中央環境総設では、水漏れやつまりなどの日常の水回りトラブルから、宅内配管の設計工事まで、安全かつ効率的に施工を行っています。もし水回りでお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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