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”予算400億円”東京都が4か月間、水道をタダにするとか言い出した件
2025-05-20
”予算400億円”東京都が4か月間、水道をタダにするとか言い出した件

はじめに
25年5月20日。水道屋が二度見するビッグニュースが舞い降りてきました。
「東京都が約800万世帯を対象に、この夏の4か月間だけ水道基本料をゼロ円にする」というもの。二度見しちゃうよね。
ちなみにコレ⇩
東京都水道局によれば、ここ最近の物価高(てか米高すぎ)によりエアコンを自粛する人が増え、それが原因で熱中症患者がグングン増えているらしい。そこで「ならば水道を無料にして、ちょっとでも家計に余裕を持たせて冷房を積極的に使ってもらおう!」という作戦に出たみたいなのですが……。
ところがSNSでは、
「いや電気代下げるほうが先じゃね?」「いやいや、水道ただとか浪費も心配だし…」「いやいやいや、結局なんか批判したいだけだろ!?」
などなど、案の定カオスな盛り上がりを見せています。(いいことなのに)
施策の背景:なぜ水道で熱中症対策なのか
電気代じゃなく“水道”を選んだ意外な理由
てか「エアコン代が問題なら電気料金の補助をすればいいじゃん!」となるよね?
ところが電気は**民間企業(例:東京電力)**が主体なので、東京都がいきなり「今から電気代ゼロね!」とは言えないのが現実。
その点、水道は都がガッチリ運営しているため、ちょっと強引でも「無料!」と決めやすいようです。
しかも4か月分をタダにするのに約400億円が必要とか。
水道局の年間収入(約3150億円の見込み)からすると結構思い切った使い方ですが、都の方々も相当ガチで取り組んでいますね。
それで何円おトクになるの?
一般家庭の水道基本料は、蛇口の口径(13mmとか20mmとか)によって月860~1460円程度。
これが4か月分だとトータル3000~6000円くらい安くなる計算。
「たった数千円?」と思う人もいるかもしれません。わかります。
でも都の考えとしては、その“数千円浮いた分”をエアコン代に回してほしい、ということなんですね。いきなり3万円4万円も補助してくれるわけじゃないけど、何もないよりはいいじゃん。
SNSの声から読み解く3つの課題
1. 「水不足リスクは?」
無料って言われたら「水、もうジャバジャバ使っていいの!?」とテンション上がりそうですが、実は無料になるのは基本料だけ。
使ったぶんはしっかり従量料金がかかります。
なので「使い放題キタコレ!」と喜んでたら、後で検針票を見てひっくり返るかもしれません。
2. 「本当に熱中症は減るのか?」
正直、「水道から電気代の補助に飛躍できるの?」と思う人は少なくないはず。
でもまあ、たとえ3000円浮いただけでも、その分を冷房使用に回してくれるなら、ある程度の効果は期待できるでしょう。
ただ、問題は「その浮いたお金をちゃんと冷房代に使ってくれるか?」です。そこは本人の意識改革次第。要するに都は、「エアコンを我慢せずに使ってくれ!」と強くメッセージを送っているわけですね。
3. 「批判したいだけ?」
SNSってそもそも何に対しても批判がわく場所ですよね。
「え? これって誰得?」みたいな冷めた意見が飛び交うのは日常茶飯事。
正直なところ都だって、全家庭の電気代をバッサリゼロ円にできるならやりたいでしょうけど、法律とか財源の都合とかいろいろ制限があるわけです。
さいごに
電気じゃなく水道にしたことがスゴイ‼水道の場合、令和の米騒動のような「JA中抜き問題」も起きづらい。今の国民は敏感だからこそ、その点が考慮されていてスゴイなって思った。
